XserverとwpX Speed、本当に速いのはどちらか検証してみた
日本国内３大レンタルサーバーの１つであるXserverとwpx Speedはどちらが速いのか？実際に使ってみたらどれくらいのスピードなのか？を検証しました。
wpX Speedにはいくつかプランがありますが、今回の検証ではW2（月額2,640円税込）を使用します。
Xサーバーのプランは、X10を使用します。ただしXサーバーでは公式サイトでも説明があるとおり、X10～X30のどのプランを使用しても、スピードに違いはありません（かつカスタマーサポートにも確認済み）。
検証実施にあたって、Kinstaサーバーにて運営されている本サイトjepista.comを、各サーバーにサーバー移行しました（各サーバーに本サイトJEPISTAを複製した）。そしてスピードチェッカーで速さを測定しました。
▶ JEPISTAでは多くのワードプレスサーバーのスピード検証をしております。同じ条件のもと全ての検証をしているので、今回のXserverとwpX Speedのスピード結果と、他のサーバーのスピード結果をそのまま比べていただけます。» 全サーバーのスピード結果と、偏差値ランキングはこちら
両サーバーにとって条件を同じにする
検証では、片方に有利な結果にならないよう、同じ条件の下で実施しなければなりません。
双方、全く同じサイトであるjepista.comをホストし、同じスピードチェッカ―Pingdomにて計測することとします。
尚、XサーバーのスピードはXサーバーとKinstaのスピード比較検証の結果を、wpX SpeedのスピードはwpX SpeedとKinstaのスピード比較検証の結果を使います。
XサーバーとKinstaのスピード比較検証もwpX SpeedとKinstaのスピード比較検証でも、それぞれのサーバーに本サイトjepista.comをホスト（複製）したうえでスピード計測をしていることから、条件は同じです。よって今回はそれら検証で出た結果データをそのまま使用することとします。
またPingdomでは、スピードを計測する地点を、東京、フランクフルト（独）、ロンドン（英）、ワシントンD.C（米）、サンフランシスコ（米）、シドニー（豪）、サンパウロ（ブラジル）から選択することができます。本スピード検証では、全ての地点からのスピードを測ることにします。
【XserverとwpX Speed】スピード結果・比較
【実証】スピード結果表
| 都市 | Xserver | wpX | 勝者 | ｽﾋﾟｰﾄﾞUP |
| 東京 | 0.922秒 | 0.719秒 | wpX | 28％ |
| ﾌﾗﾝｸﾌﾙﾄ (独) | 5.00秒 | 2.96秒 | wpX | 69％ |
| ﾛﾝﾄﾞﾝ (英) | 2.90秒 | 2.57秒 | wpX | 13％ |
| ﾜｼﾝﾄﾝ D.C (米) | 3.73秒 | 2.11秒 | wpX | 77％ |
| ｻﾝﾌﾗﾝｼｽｺ (米) | 1.65秒 | 1.48秒 | wpX | 11％ |
| ｼﾄﾞﾆｰ（豪） | 2.16秒 | 1.42秒 | wpX | 52％ |
| ｻﾝﾊﾟｳﾛ (ブ) | 4.02秒 | 3.08秒 | wpX | 31％ |
| 合計秒数 | 20.38秒 | 14.34秒 | wpX | – |
| 平均秒数 | 2.91秒 | 2.05秒 | wpX | 42％ |
※スピードUPとは、勝者に変えたら、どれくらいサイトのページ読み込みスピードが速くなるかをパーセント化したもの。
※秒数リンクをクリックすると結果ページが開きます。ただ結果ページに表示される計測ロケーション”Test from”は、正しく表示されないのでご注意ください。なぜかPingdomではページを開くたびにここだけ変わってしまいます。
スピード結果のポイント
- 東京からのアクセス時において、Xserverでは0.922秒、wpX Speedでは0.719秒
- 東京からのアクセス時においては、wpX Speedが28％速い
- 全地点においては、wpX Speedが圧倒している
- 全地点の平均では、wpX Speedが42％速い
- 今回の７回のアクセスで、合計の差は6.04秒となった。
スピード結果から考察できること
XserverからwpX Speed(W2)に変えると４２％速くなる
全地点平均において、Xserverでは2.91秒だったのに対してwpX Speedでは2.05秒と、読み込み時間は約2/3となった。
ちなみに、この「２/３」とスピードUPの「42％」の理解がややこしいかもしれませんが、スピードUPについては、XserverからwpX Speedにサーバーを変えたら何％速くなるかというものです（例①：４秒→２秒になったら100％速い 例②：３秒→２秒になったら50％速い）。
東京からのアクセスでは、wpX Speed(W2)がXserverより２８％速い
東京アクセスにおいては、wpX Speedの方が28％も速い実証結果となった。このことからもし、XseverからwpX Speedにサーバーを変えれば、ウェブサイトのページ読み込みスピードが、２８％速くなることが期待できます。
１万PVでは２時間２４分節約、１０万PVでは２３時間５４分節約
今回の検証では本サイトjepista.comを使用しました。そして
もし本サイトが月間１万PVある場合、ページ読み込みに掛かる時間は、Xserver利用では８時間５分となるが、wpX Speed(W2)利用では５時間４１分となる。よってwpX Speedにすれば２時間２４分節約することができる。
もし本サイトが月間１０万PVある場合、ページ読み込みに掛かる時間は、Xserver利用では８０時間５０分となるが、wpX Speed(W2)利用では５６時間５６分となる。よってXserverにすれば２３時間５４分節約することができる。
※計算方法：掛かる時間＝平均秒数×１万PV(もしくは10万PV)÷６０÷６０
お役立ち情報
偏差値ランキング【WordPressサーバーの速さを徹底検証】
各ワードプレスサーバーの速さ検証の結果を偏差値化しました。
さまざまなサーバーの速さを偏差値化することで、ぱっと見で簡単に比較できるものとなっています。
また、実際に使ってみたからこそ言える使用感についても「ひと言」として添えております。
みなさんのベストなサーバー選びのためにご活用ください。
本検証は、動画でもあります
今回のXserverとwpX Speed（W2）のスピード検証は、その様子をそれぞれ動画撮影しております。結果は本ブログと同じですが、スピード検証実施の様子を確認されたい際は、どうぞご覧ください。
Xサーバーの結果はこちら
wpX Speed（W2）の結果はこちら
