・Kinstaのバックアップ機能・使い方
・長く使って思うメリット・デメリット
・【UpdraftPlus】などとの相違点と、サイトパフォーマンスへの影響
Kinstaバックアップは、WordPressサイト用に最適化されている
ワードプレスサイトを運営していくなかで、UpdraftPlusなどのバックアップの機能がある無料プラグインを使用することがあるかと思います。
私自身も、Kinstaをサーバーを利用していないサイトでは使用しています。
他方、Kinstaで運営しているサイトについては、バックアッププラグインを一切使用せず、Kinstaのバックアップ機能を使用しています。
ここでは、Kinstaのバックアップ機能の紹介や使い方について、他の無料バックアッププラグインとの比較を交えながらご説明します。
WordPressバックアップの作り方|Kinsta公式サイト
Kinstaでは、毎日自動でバックアップが生成される
Kinstaでは、毎日自動でサイトのバックアップが生成されます。

この毎日自動で生成されるバックアップは本番環境はもちろんのこと、ステージング環境についても毎日自動でバックアップが生成されます。

※「ステージング環境」については、こちらのブログをご覧ください。
バックアップのデータは14日間保存されます。
したがって、直近14日間のバックアップデータを復元できます。
それ以前のデータについては、別タブの「ダウンロード」で、バックアップデータをみなさんのPC(ローカル)にダウンロードすることができます。

これを、必要なときにこの管理画面からサーバーにアップロードして、サイトを復元することができます。
Kinstaバックアップを復元する方法

戻したいバックアップの「作成日」を探し(①)
その欄の「復元先:」をクリックします(②)
すると、ドロップダウンメニューが表示されます。
ここで、このバックアップの復元先となる「ステージング」か「本番」を選択します(③)

上の画像のとおり、ポップアップが表示されます。
画像内の上部図のとおり、この復元は
1)7月22日1時42分に、
2)本番環境で、バックアップされたデータを、
3)(現在の)本番環境に、復元(上書き)する
という作業であることを今一度、確認します。
黄色でハイライトされた文字を空欄に入力します(④)

④を正しく入力すると、「バックアップを復元」が青くになります。
これをクリックします(⑤)
これで、バックアップがスタートします。
所要時間は数分程です。
手動でバックアップを生成する
先ほど、「毎日自動でバックアップが生成される」ことについてご説明しましたが、Kinstaのバックアップでは好きなタイミングで、バックアップを生成することも可能です。
※本番環境・ステージング環境のいずれも、それぞれの環境で生成ができます。

タブを「手動」をクリックします(①)
「今すぐバックアップ」をクリックします(②)
すると下の画像のとおり、メモできる空欄が出るので
メモを入力します(③)
「バックアップを作成」をクリックします(④)

バックアップが終了すると、画面右上に「完成」の通知がされます。

(バックアップにかかる時間は、10秒程度です)
上の画像のとおり、このバックアップが一覧に表示されます。
「注」という欄がありますが、これは先ほど付けたいメモです。
細かいことを言いますが、
この「注」という翻訳は、正しくは「メモ」と表記されるべきです。
Kinstaを日本語表示で使う場合、ちょくちょく意味のずれた日本語の表示があります。
意味が分かりづらい場合は言語設定を英語に切り替えて、英語から理解したほうがわかりやすいかと思います。
長く使用してきて思う「良い点」
上記での操作説明のとおり、バックアップ機能の利用は、お手軽に直感的にできるので都度ネットで調べながらやることはないでしょう。
これまで、不具合が生じたこともなくしっかりと機能してくれて、これまでデータが消えたことは、一度もありません。
長く使用してきて思う「悪い点」
先に触れましたが、手動でバックアップを生成する場合、「メモ」のことを「注」と表示しています。
このようにやや癖のある和訳がされている場合があります。
初めて使用する際、どういう意味なのか?と困ってしまうかもしれません。
Kinstaは、ワードプレスサーバーのなかでGoogleが一番にお勧めをしているサーバーですが、このように部分的に日本語の表示が正しくないのは、残念な点ですね。
バックアッププラグインによるサイトパフォーマンスへの悪影響
重要なポイントとして、Kinstaではインストールを禁止しているプラグインがあります
禁止されているまたは互換性のないプラグイン一覧|Kinsta公式サイト
UpdraftPlusを含む、全てのバックアッププラグインのインストールを禁止しています。
これは、既にKinstaにバックアップ機能があるため、改めて他のバックアッププラグインを使用する必要がないということです。
また、多くバックアッププラグインを実装することにより、バックアッププラグインに含まれているバックアップ関連データは、データ転送・帯域幅に悪影響を及ぼす場合があります。
例えばみなさんのサイトに訪問者が来た場合、サイトのデータが置かれているサーバーにリクエストが送られ、それに応じて、サーバーから訪問者のデバイスにサイトデータが送られます。そして訪問者のスマホ・PCにてサイトが表示されます。
このとき、UpdraftPlusを含む多くのバックアッププラグインは、サイトが表示されるたびに、閲覧に不要なバックアップ関連データも送ってしまう場合があります。
このデータ転送は無駄です。さらにこの余計なデータのやりとりは、ページ読み込みスピードなどサイトのパフォーマンスを低下させる場合があります。
よってKinstaでは、サイトパフォーマンスに悪影響を及ぼすバックアッププラグインを禁止しており、Kinstaの独自サービスのなかで、バックアップ機能を提供しています。
Kinstaのバックアップ機能は、多くのバックアッププラグインに比べて使いやすさや機能性がある、というだけでなくページスピード・パフォーマンスを考慮した設計となっています。
まとめ
これまで長い間、Kinstaを利用してきたなかでサイトを編集する際、Kinstaのバックアップツールを数え切れないほど使ってきました。
事実として
・今までデータが紛失したことは一切なく
・いつでも、スムーズに機能している
ということがいえます。
また、毎日自動でバックアップが生成され、本番環境・ステージング環境の両方で行われます。
「注」という和訳が残念な点である、と指摘しました。
Kinstaは部分的に日本語に弱いところがありますが、シンプルなインターフェイスで、直感的に操作できるため一度使えば、すぐ慣れてしまうでしょう。
また重要な点に、多くのサイトではUpdraftPlusなどのプラグインをインストールしています。
これらのバックアッププラグインは、サイトに訪問者がくるたびに不要なデータ転送がなされ、結果、サイトの読み込みスピードを遅くする場合があります。
トラフィックを多く集めているウェブサイトであるほど、その悪い影響は大きくなります。
長期的に積み重なったら、その損失が大きくなりユーザビリティの観点からも良くありません。
これは、もったいない話なので、どこかで解決策を考えた方がいいかもしれません。
このことを鑑みて、Kinstaではユーザーにバックアッププラグインのインストールを禁止しており、
その代わりに、Kinsta独自のバックアップ機能を提供しているということです。
WordPressバックアップの作り方|Kinsta公式サイト
もし、みなさんが他のバックアッププラグインの方がベターであると思っていてそう思われる具体的な機能があれば、教えていただければと思います。Kinstaに機能リクエストします。